コシノコバイモ

コシノコバイモとは、越後(新潟県)に産することが名前の由来になっており、北陸地方に多く分布している多年草です。6枚の花被片からなる花は淡黄色の広鐘形で、茎先に下向きに1個付きます。草丈は5~20cmあり、地下に2個の鱗片から成る鱗茎があり、そこから茎を伸ばします。日本固有種です。

発芽から開花するのに6~7年必要で、それまでは毎年1枚だけ葉を出しては枯れます。開花年に茎の頂部に披針形から広線形の葉を5枚付け、上部3枚は輪生、下部2枚は対生し、その下に付く花を隠すような見た目です。

山地の林内に生育し、落ち葉が堆積して乾燥していない斜面を好みます。

基本情報

和名:漢字
越の小貝母
学名
Fritillaria koidzumiana Ohwi
分類:目
ユリ目 Liliales
分類:科
ユリ科 Liliaceae
分類:属
バイモ属 Fritillaria
分類:種
コシノコバイモ F. koidzumiana
花期
3~5月
赤リスト
環境省カテゴリ:なし
山梨県:絶滅危惧IA類(CR)
静岡県:絶滅危惧ⅠB類(EN)
分布
山形県, 新潟県, 石川県, 岐阜県, 福島県, 山梨県, 静岡県, 愛知県
分布地
弥彦山
その他

詳細情報

コシノコバイモ
柱頭は3裂します。
コシノコバイモ
静岡県の自生地(3月23日)

紫の網目模様がある花被片は、縁に毛状の突起がない外花被片3枚と、毛状突起がある内花被片3枚から成ります。花被片の長さは1.5~2cm程で、花被片の内側には縦長の黄色い腺体があります。腺体の縁にも毛状突起が存在することもあります。著しい毛状突起がコシノコバイモの特徴ですが、地域差や個体差があります。

コシノコバイモ

似た植物としては、アワコバイモやイズモコバイモ、カイコバイモ、トサコバイモ、ホソバナコバイモ、ミノコバイモが存在し、名前に地名が入るように地域分布しています。石川県ではコシノコバイモとミノコバイモの両方が自生しています。ミノコバイモは花被片に毛様突起が存在しないのが特徴で、コシノコバイモとの見分け方になります。

コシノコバイモ
コシノコバイモ