キノエササランとは、奄美大島で一度だけ発見され、現在は野生では絶滅とされている多年草の着生蘭です。チケイランに似ているため、その変種として分類されたり独立種とされたりします。偽鱗茎は卵形をしており、2枚の葉は名前の由来になっている程、笹には似ていません。チケイランと異なり、花の蕊柱には、かぎ状の翼はありません。
栽培によって個体数が増えたため、時々市場に出回ることがあります。
似ている植物にはコバナチケイランが存在します。
和名:漢字
木上笹蘭
学名
Liparis uchiyamae Schltr.
Liparis bootanensis Griff. var. uchiyamae (Schltr.) S.S.Ying
Liparis bootanensis Griff. var. uchiyamae (Schltr.) S.S.Ying
分類:目
キジカクシ目 Asparagales
分類:科
ラン科 Orchidaceae
分類:属
クモキリソウ属 Liparis
分類:種
キノエササラン L. uchiyamae
花期
10~11月
赤リスト
環境省カテゴリ:野生絶滅(EW)
鹿児島県:絶滅(EX)
鹿児島県:絶滅(EX)
分布
奄美大島
分布地
小石川植物園
その他
花はクモキリソウ属特有の虫のような見た目をしており、淡橙色の花弁は反り返る傾向があります。葉は8月終わりから9月に新しく展開し、9月下旬に花茎が伸びていきます。
葉
偽鱗茎(バルブ)
ミズゴケに植えて、苔の表面が乾いたら水を与えます。直射日光を避け、高い湿度を好みます。冬は室内で育てた方が無難ですが、軒下の屋外でも耐えます。
実際の育成例としては、根を胡蝶蘭で使うような軽石で埋め、バルブは埋めません。軽石の表面は水苔を敷き詰めます。受け皿に水を溜めて絶えず底面灌水をしながら、水苔が乾かないように上からも水を与えます。夏は遮光した方が良いですが、遮光しなくても生き延びる程強いです。それでも日陰になる時間帯がある場所が無難です。冬は軒下で雪に触れなければ問題ありません。葉は硬いため、ナメクジ被害は出にくいです。
開花直後
開花数日後
蕾
開花直後の花は緑色ですが、数日経過すると淡橙色に変化します。